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2018/12/28 18:09



増富温泉に行こう。


忘年会明けの、少し酔いが残る心身がそれを求めたのは言うまでもないが、


脳裏に浮かんでいたのはその少し先にある清流と森の風景。


冬の入り口に届いたポルトガルで手編みされた羊の衣たちを、


大地の香りと絡めて撮りたいというアイデアがあったのだ。


品々とカメラ機材、そして風呂道具を車に乗せ瑞牆山へ向かった。



秋のまんなかには色鮮やだった葉たちは輝きを空に還して枝を離れ、


大地にその色となり身を休めている。


車窓を流れる枝たちは、うす曇りの冬空に描かれた細密画。


はじめに車を寄せた場所がそのまま撮影場所となった。



昨夜は友を交えて、ワインの生命に染みながら語り合った。


まったいらに、静かに、和やかに。


今日の冬空のように。



そして今日は、土と石と雪の色みたいなニットをふたりで言葉少なく撮影している。


羊が生まれたままの自然の色。


オイルを含んで雨風から身を守るための毛。



私たちの一方はこの冬の新作を着てレンズの先に、


もう一方はカメラを手に繕いまじりのセーターを着て仕事する。


ふたりとも5年前のセーターから始まって、手袋、くつしたと


ポルトガルの手編みニットをいくつも愛用している。


一生ものなることに疑いがない。


羊のように、立ち止まれば少し風が冷たく歩けば寒さを忘れて、


ただ錆色の落ち葉と絶えず我らを包み込む清流にリズムを合わせ、あるように在った。



増富温泉のぬるめの源泉に身を沈めると、心に静寂が広がることに気づいた。


そうか、体温のあたたかさだ。


自然素材の衣服は、熱を守りほどよく逃しいつも体温に近い。


衣服の呼吸が、自らの呼吸を自然体で在らしめる。


いつまでも身を委ね続けてしまう内なる「静けさ」という賜物。


教えてくれたのは誰だろう。


森、衣、酒、友、夫、温泉?















撮影地:山梨県北杜市須玉町









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