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2018/06/18 15:42




キャンドルを灯すくらしと聞けば、1日の活動を静める夜の時間が思い浮かびます。

私が日常で最も頻繁にキャンドルを灯していたのは、自分で商売を始めたばかりの頃。
疲れ果てて深夜に帰宅し、ワインと覚えたてのみつろうキャンドルの灯りが慰めでした。
電気の明かりをつけなくとも、日記を書くには十分の明るさ。
ペンが止まると、目は自然と炎に。
隠れていたものが心からポロリとでてきてまたペンが進む。

後で知ったのですが、「炎を見つめる療法」があるそうです。
思考をリセットし、生命の根源に火を灯し直してくれるような感覚でしょうか。

今は夜になると、夫と共に楽しむ食事と会話がその役割を果たしてくれているようです。
それでも、質素で豊かな食卓になると、なぜだかキャンドルを灯したくなります。
山の幸や質の良いパンがシンプルに並ぶ時、
または残っていたものを集めて丁寧に料理して、スープやグラタンにまとまった時。

自分の中に流れる、本来の時間。
自分の魂が喜ぶ、本来の食事。

そういったことを照らし出すのかもしれません。




電気のない時代に生きた人々は、視覚を助けるためや熱を得るために火を用いながら、
自然と、その神性を感じ取っていたのでしょう。
祈りのための祭壇や先祖を供養する仏壇には、明るい時にも小さな灯りが添えられます。

私の家には仏壇がありませんが、私流の祭壇があります。
陶器の青い鳥、鉱物がいくつか、私が生まれた時のへその緒、アロハ娘の像、
母が編んだピンクのうさぎ、亡くなった親友の写真、嬉しい便り、
小さな友達が書いてくれた私との出会いの絵、稲穂、木の実、
みつろうそく、菜花ろうそく、椰子ろうそく、お香がいくつか。
机の半分が祭壇で、もう半分ドレッサーになっているので、
身なりの整えと、気持ちの整えをする「祭壇」なのです。

みつろうは空間を浄化してくれるそうなので、
気持ちが重い日や、落ち着かない日には助けをもらえます。
パソコンで文章を書く時にも小さく灯して、
本心で言葉を紡ぐための道標にすることもあります。
縫い物や料理など、手から何かを紡ぎ出す時にもいいです。
石油からつくられたキャンドルは空気が澱むので使いません。

キャンドルは、
明るくする、心をあたためる、空間をさっぱりさせる。
だから、暗くて湿気のありひんやりとした、雨や雪が降る昼間に灯すのも好きです。
ほのかに蜂蜜の香りが漂います。呼吸も通って軽くなる。

梅雨の1日に火を使うのは心地よい。たっぷり梅ジャムを煮ました。
雨の音を聞きながら、みつろうの灯りで輝くジャムの、おやつ時間。



書いているうちにまたひとつ、
ろうそくの灯りが古い記憶を引き出しました。
高校の卒業時に、担任の先生からいただいたカード。
燭台に灯火の写真、裏面に英語で「自らが灯し人になりなさい」というような言葉がささっと綴られていました。
そういえば店の名前は「灯鳥」。
なにやらこれは、私にとって大事なキーワードのようです。


店主

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ジャムには信州産のラベンダーとカモミールのお茶をたっぷり混ぜました。
フリーズドライなので柔らかく、そのまま食べられます。




古代から使われているみつろうキャンドルとみつばちの話は、商品ページで紹介しています。
小さいようで大きいみつばちワールド。実は摩訶不思議な世界をどうぞお楽しみください。




アロマディフューザーでみつろうキャンドルを使うと、
より健全で気持ちの良い空間に整います。
有香房でも精油と合わせておすすめしています。


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